11月27日、東京で、ベトナム大使館はベトナム人民軍創設80周年（1944年12月22日～2024年12月22日）およびベトナムの全軍民防衛の日35周年を記念する式典を盛大に開催しました。

記念式典には、中谷元防衛大臣、吉田吉英自衛隊統合幕僚長、外務・防衛委員会委員長小野田紀美参議院議員、航空自衛隊副幕僚長小笠原拓人中将、防衛装備庁陸上装備局長大橋聡中将、統合指揮幕僚学校副校長塚越康典海軍少将、笹川平和財団会長角田篤志氏、各国の防衛駐在官及び軍事駐在官、また在日ベトナム人コミュニティ代表が出席しました。

式典で、ベトナムの大使ファム・クアン・ヒエウは、ベトナム人民軍の80年にわたる誇り高き歴史を振り返りました。大使は、80年の建設と発展を経て、ベトナム人民軍は何千年もの歴史を持つ国を守り、平和で安定した地域・世界の構築に貢献していると強調しました。

大使は、国際統合と防衛外交は多くの重要な成果を達成し、国土防衛に有利な国際的環境と条件を整えたと述べました。また、ベトナムは100以上の国と防衛関係を持ち、2014年からは国連平和維持活動に参加していることを明らかにしました。

ベトナム-日本防衛協力に関して、ファム・クアン・ヒエウ大使は、ベトナム-日本の友好関係が強化される中、防衛協力はますます拡大し、深まり、両国関係の中で重要な柱となっていると述べました。

交流と各級の使節団の交換はますます密接になり、2024年8月には日本の防衛大臣が公式訪問を行います。両国は、防衛政策対話（副大臣級）や三軍のスタッフオフィサー会議を維持し、戦争後遺物の除去、訓練、軍医、救助・救援、国連平和維持活動など、さまざまな分野で協力を強化しています。 また、東南アジア諸国防衛相拡大会議（ADMM+）などの枠組みでの協力も進んでいます。

ファム・クアン・ヒエウ大使は、両国が戦略的包括的パートナーシップの関係を深めたことが、防衛協力関係の発展に新たな推進力を与えたと述べました。大使は、ベトナム-日本の防衛協力が今後も新たな高みへと進むことを信じており、両国の利益と地域・世界の平和と繁栄のために協力していくことを期待しています。

ベトナム駐日国防駐在官のグエン・タイ・ソン大佐は、ベトナム人民軍が80年の建設、戦闘、発展を経て、常に革命軍として成長し、人民から生まれ、人民のために戦う信頼できる部隊であることを強調しました。ソン大佐は、防衛外交が党外交、国家外交の重要な柱となり、ベトナムの国際的な信頼を築き、ベトナム人民軍の地位と名声を高めていると述べました。

ソン大佐は、防衛協力がベトナム-日本関係における欠かせない柱であり、両国関係を推進する原動力であることを強調しました。2018年4月、両国は「防衛協力に関する共通ビジョン声明」を署名し、これが防衛協力をさらに強化・拡大するための法的基盤となったことを述べました。その上で、両国は年次防衛政策対話や国連平和維持活動への参加、多国間フォーラムでの協力を強化しています。

ソン大佐によれば、2024年8月にベトナムで行われた防衛大臣会談では、両国は現在の防衛協力メカニズムを効率的に維持し続けることを確認しました。

日本の防衛大臣中谷元氏は、式典で、ベトナム軍に対する敬意を表明しました。中谷大臣は、ベトナム国防省との仕事の中で、さまざまなポジションで連携してきたことを振り返り、2024年8月に行われた防衛大臣会議では、今後さらに両国の防衛協力を進めることを望んでいると述べました。