6月4日から8日の間、公式実務賓客として来日しているグェン・スアン・フック首相夫妻は初日の4日の午後、東京にあるベトナム社会主義共和国大使館を訪れ、大使館員と日本に住む留学生、在日ベトナム人コミュニテイと交流した。

グェン・クオック・クオン大使はベトナム大使館のこれまでの対外活動について報告、そして今後とも引き続きベトナムと日本の広範的な戦略的パートナーシップの強化に努めていく事を約束した。

在日ベトナム人コミュニテイ代表者たちは、グェン・スアン・フック首相をはじめとする政府閣僚との交流に大変喜ばしく、近年、社会経済面におけるベトナム国内の成果を心から誇りに思い、共産党と現政権の指導のもと、ベトナムが国際場裏での位置づけを上げ、更に多くの成果を得られるよう期待している旨が述べられた。また、在日ベトナムコミュニテイがこれからも祖国を思い、ベトナムの包括的な発展に貢献していく強い意志も見られた。

このような和やかな雰囲気の中、ベトナム共産党、国家、政府を代表し、フック首相から大使館員をはじめ、在日ベトナム人コミュニテイに温かいお言葉が寄せられた。駐日ベトナム大使館が党、国家、政府から任された任務を遂行し、ベトナムと日本の広範的な戦略的パートナーシップがあらゆる分野で促進されていることに貢献したことを確認、高く評価した。

また、今回のグェン・スァン・フック首相を代表とする政府高官の公式訪問及び第23回アジア未来会議出席に際し、万全の準備を整ったことも高く評価した。フック首相はベトナム国内の社会経済事情と先般のアメリカ訪問の結果にふれながら、ベトナムと日本の広範的な戦略的パートナーシップの重要性を強調した。

在日ベトナム人コミュニテイからの意見と思いを受け止め、フック首相はベトナム共産党、国家及び政府が一貫して両国の国益をはじめ、地域と世界の平和と安全に寄与する日本との広範的な戦略的パートナーシップを重視、あらゆる分野で強化していく方針であることを強調した。現在、たくさんの日本企業がベトナムを投資先として選んでいる。

また、先般、日本の天皇皇后両陛下のベトナム訪問など両国の間には要人往来が頻繁に行われている。このような機会を通じて、政治から外交、経済、教育、労働、観光などあらゆる分野における合意、協力協定が結ばれた。フック首相はベトナムと日本には政治的信頼だけでなく、互いの利益を補うことのできる力も持っており、今後共に発展していくことを期待していると述べた。

今回の訪問において、フック首相は公式訪問に関する日程のほか、アジア未来会議や両国の企業が集まる過去最大規模の投資促進セミナーにも出席する予定である。

フック首相より、駐日ベトナム大使館がこれまで得られた成果をもとに引き続きその力を発揮し、任務の遂行に努めていくことが期待される。日本の強みとベトナムの発展目標とを上手く絡み合わせ、あらゆる分野での協力を推進していくよう大使館およびベトナム人コミュニテイに呼びかけた。

さらに、今回の訪問において、首相の委託を受け、2014年以降ベトナムと日本の友好関係の発展に多大なる尽力を尽くしてきた駐日ベトナム大使館およびグェン・クオック・クオン大使個人にマイ・テイン・ズン大臣官房長官より首相からの表彰状が渡された。