第49回 木製品の村 ドンキ (Dong Ky、Bac Ninh)

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ハノイから国道1号線を北に行くこと20数キロ、バックニン省ティエン ソン県のトゥーソン(Thi Tran Tu Son)には、りータイトー(1010年に今のハノイに首都を遷した人物)などに代表される、李家8代の王 が奉られているディンバン(Dinh Bang)があることで知られていますが、トゥーソンやティエンソン県には他にもいくつかの見所があります。

ハノイ郊外にはいくつかの手工芸の村がありますが、ここバックニン省にも織物などベトナムを代表する手工芸品の村が数多く存在しています。

螺鈿をあしらった家具、木製品を製作しているドンキ村(Dong Ky)もその一つで、村全体がほとんど木製品の製作をしている、完全な手工芸村となっています。

村のメインストリートともいうべき数百メートルの道には両側全てが木製品、それもほとんどが家財道具一式を製作している商店で、通りに面したところでは作業員が丹念にヤスリをかけ、埋めこんだ螺鈿を磨きあげている光景に出くわします。

今回見せていただいたお店のほとんどが海外や地方向けに製作していて、家具や応接間セットを主に製作している作業所が多いようでした。

木製品の製作ですが、そのほとんどは大きな机、椅子、鏡台などの家具類で小さい小物の類は見られませんでした。中にはチョットした三国志の登場人物の置物を製作している商店がありはしますが、ごくわずかのようでした。

村はとてものんびりしたところで、メインストリートともいうべき道には馬が家具に使う材木を運んでいる所や、畑を行き来する子供と水牛のツーショットもみられ、村は製作村という工業系の感じは全くせずいつものベトナムの風景、光景にそのままマッチしていました。

最近ではハノイからのオープンツアーも増えつつありメジャーな存在となってきたこのドンキ村ですが、みなさんもハノイからのツアーを利用して一度行かれてみてはいかがでしょうか。

それから気になったことが一つ。やっぱりここも作業員はほとんど女性たち。ほんと男性らは何処に行っているのでしょうか?ベトナムらしいといえばそうなのですが。

写真は製作の過程を撮ったものです。組みたてたあとの磨き上げからはじまり、深みのある色合いを出すための過程、そしてニスぬり、そして最後は螺鈿(らでん)や貝類を施し仕上げとなります。

グエン・クオック・クオン

駐日ベトナム大使

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